「民事訴訟最終通達書」の詐欺ハガキに男性が気付き、だまされたフリで2人を逮捕

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民事訴訟最終通達書
私に届いたハガキ

私にも届きましたが、「民事訴訟最終通達書」という詐欺ハガキに騙されないようにしましょう。

色々報道されていますが、詐欺ハガキで騙される人が後を絶ちません。

狭山市の77歳の男性も、「民事訴訟最終通達書」ハガキで10万円を騙し取られたそうですが、途中で気づいて、騙されたフリで犯人逮捕につながったそうです!

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10万円をだまし取られた男性、詐欺に気づく

7月25日、埼玉県の狭山署は詐欺未遂容疑で、住所不詳の無職の男(38)と、もう一人の男(50)を現行犯逮捕したそうです。

男たちは、お金の受け取り役と監視役のようです。

22日、狭山市に住む無職男性(77)は、「民事訴訟最終通達書」などと記したハガキを受け取り、騙されて10万円振り込んでしまったといいます。

男たちは弁護士を装い、22日〜25日に「妻の購入した物品の費用がある。民事訴訟を和解するために現金が必要。宅配便で送付して」と電話をかけ、さらに200万円を要求。

騙されたことに気づいた男性は、警察に通報しました。

騙されたフリで詐欺師を逮捕

そのまま騙されたフリをして、指定された東京都中野区の集合住宅宛に宅配便を送り、狭山署の署員が荷物を受け取った38歳男と、周辺で監視していた50歳男を逮捕したということです。

こういった詐欺の特徴として、最初は10万円くらいを要求し、引っかかると、なにかと理由をつけて、100万、200万円とエスカレートさせていくパターンが多いようです。

中には、5回、6回と騙されて、1,000万以上騙し取られたということもあるようです。

実は、狭山警察管内は詐欺被害ワースト1位!

実は、狭山警察署管内(狭山市・入間市)は、本年4月末現在、振り込め詐欺の被害件数が36件で、被害総額約4,200万円となり、埼玉県下ワースト1位の認知件数となっているそうです。

そんな狭山市では、「振り込め詐欺非常事態宣言」が発令されています。

「振り込め詐欺非常事態宣言」が発令

左から狭山市長、狭山警察署長、入間市長はj狭山警察署管内(狭山市・入間市)では、本年4月末現在、振り込め詐欺の被害件数が36件、被害総額約4,200万円となり、県下ワースト1位の認知件数となっています。

また、前年同期と比較しても21件の増加となっており、大深刻な状況です。

このため、5月29日水曜日、狭山警察署長より「振り込め詐欺非常事態宣言」が発令され、市長に宣言文が伝達されました。

多くみられる手口

子や孫を装い、「会社の金を使い込んでしまった」「会社の重要な書類が入ったカバンをなくしてしまった」等と相談し、急いで現金を渡すようもちかけてくるもの。弁護士や会社の同僚などに扮した人間が、現金を受け取りに訪問してきます。

市役所の職員をかたり、「医療費(保険料)の還付がある」と切り出すもの。ATMへ電話で誘導され、言われたとおりに操作していくと、いつの間にか犯人側にお金を振り込んでしまいます。

「民事訴訟管理センター」など存在しない組織から、「総合消費料金に関する最終告知のお知らせ」と題したハガキが送られてくるもの。

「未払い」「訴訟」といった言葉で不安をあおり、書かれている連絡先に電話をかけるよう仕向けるもの。電話をかけてしまうと、訴訟を回避するため、などとお金を要求されます。

大手の家電量販店を装い「あなたのカードが不正に利用されている」と連絡があります。

その後「全国銀行協会職員」「警察官」など、次々と連絡が入り、クレジットカードやキャッシュカードを直接預かりに行くという話になります。

おかしいなと思ったらすぐにご相談を!

電話でのお金のやりとりの話は、詐欺である可能性が高いので、あわてずに一度電話を切り、確認を行ってください。

不安な場合は、狭山警察署または市役所交通防犯課へご相談ください。

ご家族や身近な方からの呼びかけは被害防止につながりますので、ご近所での声かけにご協力をお願いいたします。

詐欺犯は自分の声を録音されることを嫌いますので、ご自宅の電話を留守番設定にしておくことは、簡単にできる対策として効果的です。

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