地震が発生したら、あなたは最初に何をしますか。
あなたがまず取るべき行動は、
身の安全を確保することです。
地震発生時にどこにいるかによって違いがありますが、
まず一般の住宅の場合をまとめてみます。
一般住宅の基本
頭を座布団などで保護し、丈夫な机やテーブルなどの下にもぐってください。
机などの脚をしっかりと握りましょう。
- 身の安全が第一優先です。
- 次に、戸を開けて、出入り口の確保をしましょう。
- 棚や棚に乗せてあるもの、テレビなどが落ちてきたりしますので、離れて揺れが収まるのを待ちましょう。
- あわてて戸外に飛び出さないように。
就寝時
揺れで目覚めたら寝具にもぐりこむかベッドの下に入れる場合はベッドの下に入り、身の安全を確保しましょう。
・暗闇では、割れた窓ガラスや照明器具の破片でけがをしやすいので注意をしましょう。
・枕元には、厚手の靴下やスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオなどを置いておき、避難が出来る準備をしておきましょう。
・寝室には、倒れそうなもの等をおかないようにし、頭の上にものが落ちてこない所に寝ましょう。
トイレ・お風呂
揺れを感じたらまずドアを開け、避難路を確保します。
・風呂場ではタイルや鏡、トイレでは水洗用のタンクなどが落ちてくる怖れがありますので注意しましょう。
・入浴中は鏡やガラスの破損に注意しましょう。
・浴槽の中では、風呂のふたなどをかぶり、頭部を守りましょう。
・揺れが収まるのを待って避難します。
台所
台所の火の始末よりまずはテーブルの下へ。たくあんとくもり[/caption]
まずは、テーブルなどの下に身を伏せ、揺れが収まるのを待ちましょう。
・無理して火を消しに行くと調理器具が落ちてきてやけどなどをしたりするので、揺れが収まるまで待ちましょう。
・食器棚や冷蔵庫が倒れてくるだけでなく、中身が飛び出してくることもあるので注意しましょう。
・コンロの近くの場合、調理器具が滑り落ちてくる場合があるので、コンロの近くから離れ、揺れが収まってから落ち着いて火を消します。
・揺れを感じて自動的にガスの供給を停止するガス漏れ遮断器(ガスマイコンメーター)がほとんどの家庭に設置されています。
マンションの注意点
高層階では、地表より揺れが大きくなることがあるので注意しましょう。
・丈夫な机などの下に身を隠し、揺れが収まるのを待ちましょう。
・高層階での地震は、揺れ始めは遅く、揺れ出すと長く揺れ、揺れ幅も大きくなる傾向があります。
・日頃から非常口の確認をしておきましょう。
資料元:消防庁防災マニュアル
サムネール写真:東京消防庁
「地震情報サイトJIS」の地震対応マニュアル
「地震情報サイトJIS」の説明がわかりやすいので、それを元に説明します。
地震発生~2分
自分の身を守る
激しい揺れは数10秒ほどでおさまります。
落下物や倒れてくるものなどから、身を守って下さい。
~5分
火の始末
揺れを感じた時にすぐ火の始末をすると、揺れによって火傷を負う可能性があります。
あわてず大揺れが収まってから消火しましょう。
避難経路の確保
揺れによって建物がゆがみ、ドアや窓が開かなくなる事が考えられます。
出口の安全を確認し避難経路を確保します。
その際は、割れたガラスなどに注意し、厚手のスリッパやスニーカーを履きましょう。
~10分
家族の安否確認
家族の無事を確認します。
連絡方法や集合場所など、事前に家族内で決まり事を作っておくと良いでしょう。
10分~
近所の安全確認
近所で家屋が倒壊して埋もれてる人はいないか、火災は起きていないか確認しましょう。
今いる場所が、安全な場所か判断をし、必要に応じて避難行動を取って下さい。
津波が心配される海沿いの地域では、津波到達時間まで数分たらずです。
表の経過時間通りの行動では間に合いません。
すばやく海の近くを離れ高台へ向かいましょう。
避難をする時の行動ポイント
屋内での注意点
- 机やテーブルなど、その場で一番丈夫な物の下に身をふせます
- 倒れてきそうなものを支えに行かない
- 揺れがおさまったら、すばやく火の始末します
(ストーブの火、ガスの元栓、電気器具のコンセントなど) - 建物が傾くと、窓やドアがゆがみ開かなくなることがあるので、可能な範囲で、窓やドアを開けて出口を確保します
- 家が無事で、地域に火災の危険がなければ、あわてて避難する必要はありません。火の手や煙が近くに見えたり、その場に危険を感じたときには、すぐに最寄りの避難場所に避難します
- 火災が起きたら煙を吸わないよう、濡れたタオルなどを口にあてがい避難します
屋外での注意点
- 屋根瓦やガラス、瓦・看板・ガラス・照明など落下物の危険はないか十分確認します
- 傾いた建物・石塀・ブロック塀・自動販売機など、倒壊のおそれのあるものには近寄らない
- 建物の下を歩く場合は、カバンなどを頭上にかかげ落下物(ガラス片など)から頭を守ります
- 道路のアスファルトがめくれたり、ひび割れしている場所には近寄らない
- 感電の恐れがあるので、たれさがっている電線に注意して触れないようにします
- 周辺地域で火災が起こっている場合、火災の風上へ避難します
共通の注意点
- 山崩れ、崖崩れの危険性がある場所からは離れ、近寄らないようにします
- 小さな子には声をかけ、安心感を与えるようにつとめます
- 海のそばで揺れを感じたら、揺れの大小に関わらず、いち早くその場から離れ高台へ避難します
- 寝たきりの高齢者・障害者のいる家庭では、普段から隣近所や防災市民組織と交流をもち、避難の援助などをしてもらえるようにします
- 地域の避難場所を事前に調べ、安全な道筋を確認しておきます
出典:地震情報サイトJIS
東京都杉並区の地震対応マニュアル
東京都杉並区のマニュアルもわかりやすいので、それを元に作成させていただきます。
(商品は参考に紹介させていただくもので、杉並区とは無関係です)
経過時間:地震発生時から2分後
行動すべきこと
自分の身を守りましょう。
- 揺れを感じたら丈夫な机やテーブルなどの下に身を隠す。
- 玄関などの扉を開けて脱出口を確保する。
- あわてて外に飛び出さない。
- 激しい揺れは、数十秒間続きます。
日ごろからの備え
- 家具類の転倒・移動防止
- ガラスの破損・飛散防止
- 照明器具の落下防止など
- 感震ブレーカーの設置
経過時間:2分から5分後
行動すべきこと
火の始末をしましょう。
消火のチャンスは以下のとおりです。
- 揺れを感じたとき
- 大揺れがおさまったとき
- 出火の直後
区では初期消火用に約5,400本の街頭消火器を設置しています
日ごろからの備え
- バケツ、消火器の用意
- 風呂水の汲み置きなど
経過時間:5分から10分後
行動すべきこと
- 家の安全確認を行いましょう。
日ごろからの備え
- 家族で防災会議(避難場所、連絡方法の確認)
- スリッパやスニーカーの用意(ガラスなどによるけが防止のため)
経過時間:10分後から半日後
行動すべきこと
- 近所の安否確認を行いましょう。
- 個人での応急活動には限界があります。隣近所で協力しあいましょう。
- 身の周りの自力で安全を確保することが難しい高齢者・障害者・乳幼児・経産婦・傷病者などの災害時要配慮者の安否確認を!
日ごろからの備え
- 隣近所の協力体制づくり
- 防災市民組織への参加
経過時間:半日後から3日後
行動すべきこと
- みんなで支えあいながら生活しましょう。
日ごろからの備え
- 家庭内備蓄の準備(最低3日分程度の食糧・飲料水、懐中電灯、ラジオ など)
たとえば、次の商品の内容は以下のとおりです。
主食 アルファ米
・白米(260g)x3
・わかめごはん(260g)x3
・五目ごはん(260g)x2
・チキンライス(260g)x2
・ドライカレー(260g)
・田舎ごはん(260g)x2
パン
・紙コップパン(バター)
・新食缶ベーカリー(Egg Free プレーン)
おかず
さばの味噌煮 / 肉じゃが / いわしの煮付け / 牛丼の具 /
中華風ミートボール / 鶏肉と野菜のトマト煮 / 野菜カレー
汁もの
・即席味噌汁x2
・オニオンスープx2
・卵スープx2
・野菜ジュースx2
おやつ
パワーブーストようかん / ミルクスティック
水
・非常用5年保存水 「EMERGENCY」(2L)x2
(非常食を美味しく食べるたえのオリジナルレシピ帳付き)
これらが一通り揃っていて安心です。
3日後以降
行動すべきこと
- 本格的な復旧活動が開始される予定
ボランティア活動も開始され、区民・事業者・行政が一体となって復旧・復興に取り組むはず。
身の安全を確保して地震が収まったら為すべきこと
1.テレビやラジオで正しい情報の入手を行いましょう。
テレビは停電等で見られないことがありますので、防災ラジオを備えておくと良いでしょう。
たとえば、下の商品ならば、太陽光発電や手回し発電もできますし、LED懐中電灯にもなります。
スマホの充電も可能です。
2.家族の安否確認
地震発生直後には、あらかじめ家族で決めておいた場所に集合し、家族の安否確認をしましょう。
家族がすぐ1カ所に集まることができない場合には、
災害用伝言ダイヤルや、遠隔地の親戚・知人などへ電話連絡等の方法により、
安否確認をしてください。
3.「警戒宣言」が出された場合
東海地震発生のおそれがある場合、内閣総理大臣から警戒宣言が発せられます。
警戒宣言は避難の合図ではなく、地震への準備を呼びかけるもので、テレビ・ラジオのほか、区の防災行政無線やパトカー・消防車のサイレンなどでお知らせします(サイレン音は、45秒間の吹鳴を3回繰り返します)。
警戒宣言が出されたら、次のことに注意しましょう。
正確な情報をつかむ
火は使用しない
水をたくさん用意する
非常持ち出し品を身近に用意する
動きやすい服装に着替える
地震による避難が必要なときは
1.避難は最後の手段
家が無事で、地域に火災の危険がなければ、あわてて避難する必要はありません。
火の手や煙が近くに見えたり、
きな臭いなど危険を感じた時など、
目前に危険が迫っているときは、
個人の判断ですぐに避難しましょう。
2.避難するのはいつか
その地域全体が危険と判断された場合には、
区長が避難情報(避難勧告等)を発令しますので、
必ずそれに従い、集団で避難してください。
一瞬の判断が生死を分けることにもなりますので、
逃げ遅れのないよう隣近所で声を掛け合ってください。
3.避難する場所は
震災救援所への避難
- 家屋の倒壊や火災などで自分の家にいられなくなったときは、まず、近くの震災救援所(区立小学校・中学校等)に避難します。
広域避難場所への避難
- 火災がさらに延焼拡大し、震災救援所にも危険が迫っている場合には、大火から身を守るため、広域避難場所に避難してください。
4.避難する場合の注意
- 動きやすい服装、丈夫な履物で、避難する。
- 家を出るときは、電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を締める(漏電による出火、漏れたガスへの引火を防ぐため)。
- 防災会リーダーなどの誘導のもと、できる限り集団で避難する(火災発生の場合には、風向きなどを考慮して臨機応変に避難してください)。
- ペット(いわゆる危険動物を除く)については、ケージに収容するなど必要な準備をして同行避難する(避難先では、基本的に飼い主責任で対応していただくことになります)。
- 自動車は使用しない。
大地震の際の車の使用については以下をご覧ください。
一般車両は規制される
大地震が発生すると、避難者の安全避難と応急対策に必要な緊急車両の通行確保のため、一般車両の交通規制が行われます。
車の走行中に大地震にあったら
- 周囲の安全を確認しながら、直ちに車を左側に寄せ停車します。
- 車から離れる場合は、緊急の移動がしやすいように、キーはつけたままにし、ハンドルやドアのロックはしないでください。
出典:東京都杉並区公式サイト
東京商工会議所 新宿支部の対応マニュアルも良く出来ています。
その中から特に、これだけは守ろうという「地震の時の八か条」を転載させていただきます。