![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/05/akisu-illst02.jpg)
空き巣は住宅侵入窃盗の7割
住宅侵入窃盗のうち、「空き巣」は約7割を占めます。
住宅侵入窃盗の発生場所別認知件数を見てみると、
共同住宅が1万2,672件、
一戸建て住宅が3万1,532件。
7割ほどが一戸建てを狙った犯罪です。
一戸建て住宅はマンションに比べて、窓の数が多く、侵入経路が多いので用心が必要です。
女性の一人暮らしだから「高価なものは置いてないし、狙われない」と思うのは大間違い。
女性の下着、ブランドのバッグやアクセサリー、パソコン、テレビなども窃盗のターゲットになるからです。
また、最近の傾向として、
「無締り」のドアや窓からの侵入が全体の約半数をしめています。
「ちょっとゴミ出しに」
「ちょっと新聞を取りに」
と鍵をかけずに外に出たスキを狙う犯行が増えています。
この手口で若い女性が強姦される事件も発生していますので、
ゴミ出しで近所だからと鍵をかけずに外出するのは危険です。
知っておきたい空き巣の主な手口
![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/05/akisu-illust01.jpg)
ガラス破り
侵入手口でいちばん多いのがガラス破りです。
窓や扉のガラスの錠近くを割り、手を差し込み、錠を開けて侵入します。
焼き切り
窓ガラスをバーナーで焼き、水を吹きかけて割ります。
ピッキング
「ピック」という針金のような金属工具を用いて解錠する手口です。
サムターン回し
サムターン回しとはドアにドリルなどを使って穴を開け、金属の棒を使ってドア内側のつまみ(サムターン)を回転させて解錠します。
合鍵
郵便受けや植木鉢の下など、あなたが隠した鍵を探して侵入します。
玄関の周囲に鍵を隠すのは危険ですから、やめましょう。
退社した元社員やアルバイトが、在職中に合鍵を作って退職後に侵入したり、同様に元恋人などが侵入する場合もあります。
無施錠狙い
ドアや窓の無締まり箇所から侵入する手口です。
忘れずに施錠しましょう。
出かける前や、就寝前には必ず施錠を確認しましょう。
これだけはやっておきたい5つの空き巣対策
![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/05/akisu-ph02.jpg)
泥棒が嫌がる環境をつくる
泥棒が嫌うのは、「人の目」・「光」・「音」だと言われています。
これらを意識して対策を練りましょう。
泥棒が嫌がり、敬遠する家をつくることが重要です。
空き巣対策のポイント
1. 家の周囲をキレイに保つ
2. 窓やドアは「1ドア・2ロック」に
3. 洗濯物は部屋干しにする
4. 塀や植栽などで死角をつくらない
5. 防犯家電や、防犯雑貨を利用
家の周囲をキレイに保つ
家の周囲に乱れがあると、泥棒が目をつけます。
下見の際に使う「マーキング」もしやすく、気づかれないので、泥棒にとっては好都合なのです。
マーキングをそのままにしていたり、ポストに郵便物が溜まらないようにしましょう。
マーキングを見つけた場合はすぐにマークを「消す」、「はがす」ことが大切です。
ポストの投函物も、こまめにチェックするなどして、目が行き届いていることをアピールしましょう。
玄関周りに、不審者を感知するや光で威嚇するセンサーライトカメラなどを設置するのも、おすすめです。
人を感知して光で威嚇するセンサーライト
![](https://bosai-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
窓やドアは「ワンドア・ツーロック」に
窓やドアは、1つに対し2つのカギをかける「ワンドア・ツーロック」が原則。
1つしかカギがついていない場合は、できるだけ2つ目のカギを設置しましょう。
手軽に設置できる補助錠も市販されています。
また、防犯性能が高いカギへのつけ替えも検討しましょう。
防犯ガラス
防犯フィルム
ガードプレート(ドアのこじ開け防止)
サムターン回し防止カバー
などの防犯グッズも市販されていますので、
検討しましょう。
洗濯物は部屋干しにする
洗濯物をベランダなど外に干している場合、干している時間から不在時間が知られる可能性があります。
雨なのに洗濯物が干したまま、
長時間にわたり洗濯物が干したまま、
というのは泥棒への「留守」アピールになってしまいます。
洗濯ものはできるだけ部屋干しにすると良いでしょう。
![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/05/akisu-illust03.jpg)
塀や植栽などで死角をつくらない
一戸建て住宅の場合、泥棒が入りにくそうな高い塀や生い茂った植栽。
これらは実は泥棒にとって好都合なもの。
なぜなら一度敷地内に入ってしまえば周囲から見えにくく、
住宅内への侵入作業に時間をかけられるからです。
なるべく塀を低くしたり、植栽も剪定をして死角を作らず、見通しも良くするように心がけましょう。
防犯家電や、防犯雑貨を利用
カーテンや雨戸を閉め切った日が続くと、泥棒に留守だと悟られ、狙われる可能性が高まります。
カーテンを閉め切りにせず、室内が見えにくいレースのカーテンなどをするようにしましょう。
最近は、「ミラーレースカーテン」という、外から中の様子が見えにくいカーテンが市販されているので、おすすめです。
ミラーレスカーテン
![](https://bosai-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://bosai-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
それに加えて、タイマー式照明などの家電を活用すれば、長時間不在にする場合でも在宅か不在かをまぎらわすことができ、防犯対策になります。
センサーライトも防犯に
![](https://bosai-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
防犯カメラも抑止力になります。
ワイヤレス防犯カメラ
![](https://bosai-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
できれば、気をつけたい日常の行動
*夜遅くまで洗濯物を干しっぱなしにしない。
*夜暗くなったら室内の照明がつくようにする。外出するときは、家の明かりをつけておく。
* 長期で留守にする時は、新聞や郵便は配達を止めてもらう。
* 表札に苗字だけにし、家族の名前を入れない。
* 郵便ポストには鍵をつけ、個人情報を盗まれないようにする(個人情報の記載された郵便物をシュレッダーにかけずに捨てない)。
* 見たことのない人物に声をかける。
*できるだけ近所づきあいをする(お互い気をかけることが防犯につながります)。
![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/06/shutterstock_370407929-300x300.jpg)
![](https://bosai-net.com/wp-content/uploads/2019/06/sesame-300x168.jpg)
イラスト/IllustAC 写真/photoAC