5月8日にさいたま市の72歳女性が、架空請求詐欺ハガキに騙され、2,600万円騙し取られたことが公表されたばかりですが、今度は埼玉県熊谷市で同様の事件が起こってしまいました!
61歳の会社員女性は、騙されて2,000万円もダンボールに詰めて送ってしまったそうです!
今度の被害者は熊谷市の会社員女性、61歳
埼玉県のあちこちに届いているらしい架空請求詐欺ハガキですが、埼玉県の熊谷署は9日、熊谷市の女性会社員(61)が架空請求詐欺で現金2千万円をだまし取られたと発表しました。
つい先日、さいたま市で72歳女性が2,600万円の被害にあったと公表されたばかりですが、今度の被害者は熊谷市の会社員女性、61歳です。
手口はさいたま市の女性とほぼ同じで、3月28日、熊谷市の女性方に「民事訴訟最終通達書」と記されたはがきが届いたということです。
「裁判になって負けたら数千万円払うことになる」
女性が記載の連絡先に電話したところ、「訴訟通知センター」職員や弁護士をかたる男から「裁判になって負けたら数千万円払うことになる」「弁済供託金が用意できたら段ボールで送ってほしい」などと言われたそうです。
その話を信じた女性は、3月29日~4月22日の間、熊谷市内のコンビニエンスストアから6回にわたり、現金計2千万円を段ボールに入れ、指定された都内の複数の集合住宅に宅配便で送付。
その後、不審に思って弁護士に相談し、だまされたことに気づいたということです。
あ〜、先に弁護士に相談しておけば良かったのに〜。
この事件を受けてでしょうか、熊谷市のホームページでは、架空請求ハガキへの注意が5月10日に更新されています。
「民事訴訟管理センター」からの架空請求ハガキにご注意ください!
民事訴訟管理センターと名乗り、「総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」と題した郵便ハガキが多数送付されています。これは、「訴訟」という内容で不安をあおり、ハガキに記載した連絡先に電話をかけさせ金銭をだまし取る悪質な架空請求です。
確認のために連絡をするようにと書かれていますが、ハガキに記載された電話番号には絶対に連絡してはいけません。
不安に思われたときや対処に困ったときは、消費生活センターにご相談ください。
(熊谷市ホームページ)
ダンボールに現金を入れてコンビニから発送
ハガキのタイトルは、「総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」や、「民事訴訟最終通達書」など、似た感じですが、いくつかパターンがあります。
差出人も、似た名称ですが、いろいろあります。
これも熊谷市のホームページに事業者名称がありましたので、記載しておきます。
ハガキに記載されている事業者名称
* 法務省管轄支局 民事訴訟管理センター
* 法務省管轄支局 国見訴訟通達センター
* 法務省管轄支局 訴訟最終告知通達センター
* 法務省管轄支局 国民訴訟お客様管理センター
* 民事訴訟管理センター
* 地方裁判所管理局
* 訴訟通知センターお問合せ・相談窓口
* 消費者支援センター
* 民事紛争相談センターお問合せ・相談窓口
など、公的機関に類似した名称が記載されています。
さいたま市の事件も、熊谷市の事件も、現金をダンボールに入れて送らせる手法です。
銀行振込だと引き出す時に「出し子」が防犯カメラに映ってしまうので、こういう手法にしたのでしょうが、そもそも、宅配便では現金は送れません。
ただ、これだと住所が分かるはずですが犯人が逮捕されたとは報道されていませんでした。
「局番なしの188」で消費生活センターへ
熊谷市の事件では、都内の複数の場所に送ったそうなので、本当のアジトが分からないように、何らかの細工がしてあるのかもしれません。
とにかく、身に覚えのない請求に電話連絡しないことが重要です!
不安な時は、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
局番なしの188で案内が出ます。