深夜、無施錠で近くのゴミ捨て場までゴミ出しに。
そんな女子大学生がレイプの被害にあった事件は記憶に新しいですね。
しかし、この無施錠でゴミ捨て場などへ出かける人は意外と多いようです。
ある調査によると主婦の47.7%が「外出時に施錠をしないことがある」と答えているそうです。
「だいじょうぶ、すぐそこまでだから」
と高を括っていませんか。
そんなあなたの行動パターンを悪い奴らはどこかで見ていて、
わずかなスキを見て家に侵入するのです。
ある女子大学生がレイプされた原因は無施錠のゴミ出し
2019年の4月、神奈川県相模原市において、女子大学生の自宅に侵入してレイプしたうえに現金を奪った疑いで男が逮捕されました。
女子大学生は午前2時頃、鍵をかけずにゴミ出しに出ました。
その隙を狙って男が彼女の部屋に侵入し、浴室に隠れました。
そして女子大学生が入浴をしようとしたところを襲いかかり、
女子大学生に目隠しをしてレイプしました。
暴行後、男は女子大学生の携帯電話を取り上げて、返す代わりにお金を要求。
コンビニのATMで、現金5万円を引き出させて奪い取った末に逃走しました。
女子大学生が被害に遭った地域では、数年前から10〜20代の女性が男に襲われる事件が頻繁に発生していました。
男が数件の事件の関与をほのめかしているとのことで、警察が捜査を進めています。
無施錠でゴミ出しに行ったことが女子大学生にとって辛い結果を招いてしまいました。
ナント主婦の47.7%が無施錠でちょっとそこまで
この無施錠でちょっとゴミ出しにというようなことは、多くの人がしていることでしょうか。
2016年にLIXIL(リクシル)が東京・大阪・愛知の20〜60代の主婦1,500人を対象に
「防犯意識と実態調査」が行いました。
その結果、ナント主婦の約半数にあたる47.7%が「外出時に施錠をしないことがある」と答えています。
施錠せず出かける先で最も多かったのがゴミ捨て場。
次に多いのは、コンビニ。
3位は近くのスーパーでした。
1位 近所のゴミ捨て場まで(5分以内) 33.3%
2位 近くのコンビニまで(10分以内) 11.3%
3位 買い物先のスーパーまで(30分以内) 11.0%
30分以内の外出でも鍵をかけずに外出する主婦が多いのは驚きです。
無施錠の理由としては「すぐ戻ってくるつもりだから」や「これまでに空き巣などの犯罪に巻き込まれたことがないから」などが挙げられています。
ほんの数分のスキに犯行に及べるのは下見をしているから
レイプに限らず、犯人が5分以内という短時間に犯行に及ぶことが可能なのには理由があります。
なぜなら犯人は事前に下見をしているからです。
・ゴミ出しの日は何曜日か
・ゴミ出しのときに施錠をしているか
・部屋の住人は女性の1人暮らしか
・施錠せずに戻るまでの時間はどのくらいか
など、その人の日常行動を調べてから犯行に及ぶのです。
ドロボーも空き巣が多いものの、住人がいる時に侵入する「居空き」と「忍び込み」は全体の4分の1を超えます。
忍込みとは、夜間家人等の就寝時に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むことです。
居空きとは、家人等が在宅中に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むことです。
しかし、警察庁発表のデータによると、一戸建て住宅の無締り箇所からの侵入割合はナント45.4%。
マンションなどの共同住宅を含めても、無締り(無施錠)は侵入手口で最も多いものなのです。
ちょっとそこまでの外出でも、必ず施錠をしてから出かけましょう。