いろいろなところに常備されていて見てはいるけれど、
使い方を知っているかというと意外と知らない。
それが消化器という存在ではないでしょうか。
でも、いざという時がいつ身近に起きても不思議ではありません。
そこで、知っておくべき消化器の使い方を説明します。
消化器の使用方法
消火器の使い方 ホースのあるタイプ
1 レバーの下側を持って消火器を運ぶ
誤って消火剤を放射することがないよう、消火器を運ぶときはレバーの下だけを片手で持ちましょう。
2 風上に立ち位置を決め、安全栓(ピン)を抜く
必ず風上に立ち、消火する位置を決めます。火元からの距離は、炎の高さの2〜3倍が目安。立ち位置が決まったら、安全栓を垂直方向にスパッと抜きましょう。
3 ノズルをしっかり持ち火元に向ける
ホースを外し、ホースの先端(ノズル)を持って火元に向けます。炎ではなく火の根元をねらい、手前からほうきで掃くように薬剤を放射します。 室内で放射する場合は、出入り口を背にして逃げ道を確保します。
4 レバーを握って消火剤を放射
ノズルを火元に向けたまま、レバーを強く握って放射させます。消火剤の放射は数十秒で終わります。落ち着いて狙いを定めましょう。
消火器の使い方 ホースのないタイプ
1レバーの下側を持って消火器を運ぶ
誤って消火剤を放射することがないよう、消火器を運ぶときはレバーの下だけを片手で持ちましょう。
2 風上に立ち位置を決め安全栓(ピン)を抜く
必ず風上に立ち、消火する位置を決めます。火元からの距離は、炎の高さの2〜3倍が目安。立ち位置が決まったら、安全栓を垂直方向にスパッと抜きます。
3 消化器本体の底を左手のひらで支える
左手で消化器の底を支え、右手でレバーをそっと持ちます。
4 レバーを握って消火剤を放射
ノズルを火元に向けたまま、レバーを握ります。消火剤の放射は数10秒で終わります。落ち着いて狙いを定めましょう。炎ではなく火の根元をねらい、手前からほうきで掃くように薬剤を放射します。 室内で放射する場合は、出入り口を背にして逃げ道を確保します。
放射時間は、粉末消火器で15秒程度、強化液消火器で30~70秒程度です。
放射時間や放射距離は本体に必ず表示してありますので、日頃から確認しておきましょう。
天ぷら油火災の場合
天ぷら油火災の消火の場合、あまり近づきすぎると放射薬剤の勢いで油が飛び散ることもあり、火傷の危険があります。
4~5メートル程度離れたところから放射し、徐々に近づくようにしましょう。
強化液消火器は、天ぷら油火災には特に効果があり、再燃の防止にもなります。
※ハロンのエアゾール式簡易消火具については、天ぷら油火災には有効ではないとされています。
※粉末消火器は冷却効果が少ないため再燃する恐れがあります。薬剤をすべて放射して火を消したら、コンロを止め、鍋にフタなどをして空気を遮断しましょう。
天井に炎がとどいた時点で消火器による初期消火は中止して非難する
天井に炎がとどくか天井に燃え移った時点で消火器による初期消火はできないと判断し、
速やかに初期消火を中止し、最初に確保した「避難路」を通って避難してください。
また、腐食・変形・キズがある消火器を使用すると大変危険ですし、耐用年数を過ぎたものや失効消火器については使用しないようにしましょう。
古くなった消化器の処分
消火器はごみとして廃棄することはできません。消防署は引き取ってくれません。メーカー等によっては回収・リサイクルを行っていますので、メーカーや購入した販売店に問合せてみると良いでしょう。
一般社団法人 日本消火器工業会は古い消火器を安全に回収・廃棄するために、
消火器リサイクルシステムを運用しています。
消火器リサイクルシステムについては「消火器リサイクル推進センター」のページでご確認ください。